女性の尿失禁|横浜市青葉区の藤が丘南口クリニック

女性の尿失禁|横浜市青葉区の藤が丘南口クリニック

泌尿器科・内科

女性の尿失禁

成人女性

30歳以上の女性は少なくとも2割以上の方に、尿失禁があるといわれています。尿失禁のタイプは、大きく分けて、「腹圧性尿失禁」と「切迫性尿失禁」の2つがあります。

 

腹圧性尿失禁

せきやくしゃみ、急に走る、重いものをもつなど「おなかに力が入ったときに思わず漏れてしまうタイプ」です。女性の骨盤の底にある筋肉(骨盤庭筋郡)は、骨盤内にある臓器(膀胱、尿道、膣、子宮、直腸)を支えるために重要な役割を果たしています。妊娠、出産、老化、運動不足、肥満、慢性の便秘などによる影響で骨盤底筋郡が弱くなると、尿道が下の方へ下垂し、ぐらぐらした状態になります。そして腹圧がかかると膀胱が押されて、十分な抵抗のない尿道から尿が漏れてしまいます。

治療は軽症であれば、骨盤底禁体操を毎日2~3回、20分ほど行います。2~3ヶ月で効果が出ます。薬としては膀胱を緩めたり、尿道を縮めたりする薬を使います。重症の場合は手術が必要となります。

 

 

切迫性尿失禁

おしっこをしたいと思ったらすぐにトイレに行かないと間に合わない、下着をおろしている間に出てしまう、「我慢がきかずに漏れてしまうタイプ」です。普通は頻尿を伴い、起きている間も、夜眠っている間もトイレが近い状態です。切迫性尿失禁のある方の多くは、尿が膀胱に貯まる量が正常より少なく、自分の意志に反した膀胱の勝手な収縮(無抑制収縮)があります。治療としては、膀胱容量を増やし、無抑制収縮を抑える薬、抗コリン剤が有効です。