ニキビ
最近ニキビの患者さんが増えています。
今回はニキビの原因についてまとめてみました。
●ニキビはどうしておこるのか?●
思春期になると、アンドロゲンというホルモンのために脂腺の働きが活発になり、皮脂の分泌が著しく増えます。また毛のうを形成している内壁の角質増殖が盛んになり、皮脂が表面に出にくく毛のう内部に詰まった状態になってしまいます。毛のう内に溜まった皮脂はニキビ菌やブドウ球菌などの増殖の場となり、炎症がおこります。
つまり・・・・
  1. アンドロゲンによる皮脂の分泌亢進:ニキビ菌は皮脂を栄養源としているので、皮脂分泌を亢進させるアンドロゲンはニキビ菌を増殖させることになります。
  2. 毛漏斗部の角化障害:アクネ菌のリパーゼ作用により、皮脂成分のトリグリセリドから産生された遊離脂肪酸が毛漏斗部の上皮を刺激して角質増殖を盛んにさせます。
  3. 毛漏斗部の常在菌であるニキビ菌(アクネ桿菌)の存在:ニキビ菌自身が毛包上皮の破壊や炎症に重要な役割を果たしているとも言われています。さまざまな炎症誘発物質を産生します。
    という3つの原因が関与していると言えます。

大人のニキビ?思春期ではないのにどうしてできるの?
原因は・・・・

  1. 角質型のニキビがふえる。・・・・ニキビの原因でお話したとおり、ニキビ菌は毛穴の角質増殖を盛んにさせますが、そのほかにも紫外線や・メイク・誤ったスキンケアなどによって角質が厚くなります。その結果、毛穴に皮脂が溜まってしまいニキビができやすい環境になってしまうようです。
  2. ストレスによるもの。・・・・ストレスが脂腺の増殖や分化を惹起し、また脂腺周囲の炎症を惹起するなど、ストレスがニキビの増悪因子であることが実証されています。
  3. ホルモン・・・・原因はわかっていませんが、大人のニキビではアンドロゲンが増加しているというデータがあります。アンドロゲンは皮脂分泌を亢進させるためにニキビができてくると考えられます。また、生理前にニキビが悪化してくる場合は黄体ホルモンの影響が考えられます。
    大人のニキビは、とても多くなっています。仕事をはじめた・お化粧をする機会が多い・最近忙しい・気にかかることがあるなど、ストレスの多い現代の社会ではニキビが多くなっても不思議ではないかもしれません。

●治療は?●
ニキビ治療は、まず生活習慣の見直しからです。洗顔を心がけている方は多いのですが、そのほかにも気をつけて頂きたいことがあります。

  1. 刺激を避けるために、前髪や横の髪を顔にかからないようにする(昼間はちょっと無理という方は、自宅に帰ってきてからだけでもいいです)。
  2. 食事を見直す。食事の回数や内容を見直してみてください。また間食のチョコレートやスナック菓子などの代わりにフルーツや乳製品などにしてみてはどうでしょうか。
  3. お化粧を控える。ファンデーションは、オイルフリーのものや、パウダー系のものを選んでください。もちろんファンデーションを付けないですむ時はなるべくしないほうがよいことは言うまでもありません。また、炎症が強いときは特に、色素沈着かしやすいので戸外にでるときは、日焼け止めを使用してください。
  4. 睡眠を充分とるように心がける。心のリラックスができるようなことを考えてください。

以上、内服治療を開始するまえに気をつけていただきたいことです。(4)は難しいかもしれませんが(1)から(3)までは可能だと思います。
それでも改善しないニキビは、積極的にニキビ治療を開始しましょう。
ニキビ治療の内服薬としては、以下のようなものがあります。


(a)テトラサイクリン系やマクロライド系の抗生物質
(b)ビタミンB・C・E
(c)漢方薬
(d)ホルモン剤
これらを、その方の症状や年齢にあわせて組み合わせて処方します。また、外用薬としては、
(e)抗生物質
(f) 抗炎症剤
(g)ビタミンC誘導体ローション
などを使用しています。
(b)は最近注目されている治療法で、ビタミンCの皮脂分泌抑制作用やメラニンの沈着予防作用によりニキビが改善します。軽いニキビは抗生物質を使用せず、ビタミンC外用だけで治療効果があがることも多いです。

その他、当院ではケミカルピーリングをお薦めしています。ピーリングによって古い角質を取り除くことにより、角化サイクルの乱れを正し、皮膚の再生を促すことにつながります。特に抗生物質を内服できない方やニキビ痕が気になる方などにお薦めです。
ケミカルピーリングについては、詳しく説明がありますのでそちらをごらんください。