真菌感染症

トビヒ(とびひ)

伝染性膿痂疹といいます。すり傷や虫さされ、あせも、湿疹などの傷口に皮膚に化膿菌が入り込んで水ぶくれができます。
これはすぐに破けます。これをかきこわした手で、他の場所をかくと、そこにまた水ぶくれが”とびひ”します。夏に多い病気です。
普通に皮膚に住んでいる菌ですが、気温が上がると、パワーアップして毒性を発揮するのです。
暑くなればなるほど、菌は強力になります。 原因は皮膚に普段住みついているブドウ球菌や連鎖球菌という化膿するばい菌の感染です。他の菌の時もあります。
最近、抗生物質が効きにくいMRSAという菌が増えてきています。30~50%くらいあるといわれています。
一般的に大人になると、菌に対する抗体や抵抗力ができ子供に比べると広がりにくくなります。

ニキビ

ニキビ 毛穴がつまり中に皮脂がたまっている面疱の状態にあるものと、そこに感染をおこして赤くなってしまっているものとでは、少し治療法が異なります。
感染を起こしてしまっているものは、抗生剤の内服が必要な場合もあります。
また、体質にあえば、漢方薬でも抗生物質と同程度の治療効果が出てくる場合もあります。
面疱や、膿のたまっている状態のときは中に溜まっている皮脂や膿を圧出します。 上記の他に、ビタミンB2・B6・C・Eの内服や抗生物質外用剤・イオウのローションなどを組み合わせて治療を行いますが、ビタミンC誘導体ローションの外用により皮脂分泌を安定させ、色素沈着を防ぐことができます。
また、ケミカルピーリングは、赤くなっている状態のニキビにも、ニキビ痕の改善にも効果的です。
ケミカルピーリング効果のある石鹸や化粧水などの販売も行っています。

丹毒

連鎖球菌の感染によって起こる皮膚の浅いところ(真皮(しんぴ))の化膿性炎症です。
皮膚の浅いところに生じた蜂窩織炎(ほうかしきえん)ともいえます。高齢者や免疫力の低下した人に多く発症します。 原因は化膿連鎖(れんさ)球菌によってよく起こります。菌は皮膚の表面から真皮内に入り炎症反応を生じますが、他の部位から血液を介して菌が真皮に達し生じることもあります。手術のあとや局所のはれ(浮腫)なども誘因として重要です。 症状の現れ方 は突然、高い熱、悪寒(おかん)、全身の倦怠感(けんたいかん)を伴って、皮膚に境のはっきりしたあざやかな赤い色のはれが現れ、急速に周囲に広がります。
表面は皮膚が張って硬く光沢があり、その部分は熱感があって触れると強い痛みがあります。水疱(すいほう)や出血斑を伴うこともあります。
顔(とくにほほ・耳・眼のまわり)、下肢、上肢、手足に多くみられ、近くのリンパ節がはれて痛みがあるのが普通です。
適切な治療により、1週間前後で表面の皮がはがれてきて治りますが、正しい治療が行われないと、敗血症(はいけつしょう)、髄膜炎(ずいまくえん)、腎炎などを合併して重篤になることがあります。
同じ部位に習慣性に再発を繰り返す場合を習慣性丹毒と呼び、最近増えていますが、慢性のリンパうっ滞が誘因となります。

ひょう疽

一般的に爪周囲の炎症を総称して呼んでいます。厳密にはひょう疽とは爪と反対側の指先の炎症をいいます。
いろいろな原因がありますが、よくあるのは深爪をしたときです、それと爪の周囲にささくれのような傷があるとき、又は陥入爪(巻き爪)の周囲などにも起こります。 そういう時に爪の横のところから細菌による感染がおこって、炎症・化膿を起こし、かなり痛むものです。
その他、爪の切り方が悪くて靴などが足に合わず、刺激となって起こすことも多いです。時には水虫が原因のこともあるようです。
治療法は、爪が皮膚に食い込んでいるようであれば、爪の端の部分を取ります。
そして膿みを出して、炎症を抑えるために塗り薬を塗ったり薬を飲んだりして、様子をみてみます。
後は爪の手入れさえ怠らなければ再発しない場合も多いようです。
多くの人が、このひょう疽の手術は爪を全部抜いたりすると考えているようですが、通常は爪は保存的に様子を見ます。