丹毒|横浜市青葉区の藤が丘南口クリニック

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皮膚科・皮膚アレルギー科

丹毒

細菌感染症

皮下に広い範囲で広がる細菌性の炎症です。皮膚の浅いところに生じた蜂窩織炎(ほうかしきえん)ともいえます。高齢者や免疫力の低下した人に多く発症します。

原因は化膿連鎖(れんさ)球菌によってよく起こります。菌は皮膚の表面から真皮内に入り炎症反応を生じますが、他の部位から血液を介して菌が真皮に達し生じることもあります。手術のあとや局所のはれ(浮腫)なども誘因として重要です。

症状の現れ方 は突然、高い熱、悪寒(おかん)、全身の倦怠感(けんたいかん)を伴って、皮膚に境のはっきりしたあざやかな赤い色のはれが現れ、急速に周囲に広がります。表面は皮膚が張って硬く光沢があり、その部分は熱感があって触れると強い痛みがあります。水疱(すいほう)や出血斑を伴うこともあります。

顔(とくにほほ・耳・眼のまわり)、下肢、上肢、手足に多くみられ、近くのリンパ節がはれて痛みがあるのが普通です。適切な治療により、1週間前後で表面の皮がはがれてきて治りますが、正しい治療が行われないと、敗血症(はいけつしょう)、髄膜炎(ずいまくえん)、腎炎などを合併して重篤になることがあります。同じ部位に習慣性に再発を繰り返す場合を習慣性丹毒と呼び、最近増えていますが、慢性のリンパうっ滞が誘因となります。